「24年前から始まった物語」沼尻指揮「ローエングリン」びわ湖ホールプロデュースオペラ

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3月6日7日、びわ湖ホールプロデュースオペラ「ローエングリン」へ。今年も完走で楽しめました。多分プログラムは前年の無観客の時もホールに貰いに行ったりしたので、第1回から今年まで2冊づつプログラムが我が家にあることになります。

6日は、びわ湖ホールのオペラシリーズでは、ミスターというべき福井敬さんがローエングリン、7日は小原さん、小原さんは初めて聞きます。こっちの方が正統だろうと思いましたが、ミスターの方が耳に馴染んでおりどっちと言われれば初日ですが、他のキャストも含め歌は両日とも遜色はなかったかなと。

舞台はコンサート形式で、歌がオケピットの上、舞台の上がオーケストラ、舞台の後ろが合唱で、それぞれ距離をとって、合唱はマスクをしての合唱でした。もう1年もマスクしてるとあんまり感じなくなってきているせいか合唱がマスクしてるのに気づいたのは初日の1幕中盤でした。

飛沫防止のため客席は、最前列が通常のE列からH列へ、そのためオケピットの上で歌う歌の響きが直接届いてきて迫力もあったし、それぞれの歌い方の微妙な違いも感じられて、通常の公演より楽しめました。

コンサート形式のため、燕尾服とドレスが衣装であり、舞台装置は、歌のところに高低差がある簡単なものと舞台の左右に4本ずつ宮殿の柱を感じさせるものがあるだけでしたが、何年か前に観た二期会のローエングリンも動きのない装置で宮殿を思わせるものだったので、さほど変わりがないが印象であり、歌が一番前に来ている分こちらの方が良かったかなと。

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びわ湖ホールが始まる1年前、新国立劇場が開館、若杉さん指揮で「ローエングリン」が開館の年に上演され、日本人キャスト中心のBキャストでは福井さんがタイトルロールを歌いました。(私は新国立の開館公演「建」の方へ行ってこの演目はワーグナーだしいつか見られると思い経済的な面もあってスルーしました。)それから20年以上、髪が白くなるか無くなるかどちらかになるのは仕方がない事ですが、その時、演出家がバイロイト音楽祭の演出家であり、合唱やオケの音をバイロイト風に少し弱くして、ぬるく鳴らすような指導があったそうです。で演出家が初日か終わって帰った途端にぬるい音を少しシャキッと鳴らして観客には受けが良かったっていう評判が当時ありました。

びわ湖ホールの合唱指揮だった三澤さんは、新国立の合唱にもかかわっていて、その時の様子を声楽アンサンブルの定期の時に語っていて、多分バイロイトの音作りって云々ってことを言っていたのですが、今回対策とはいえ合唱団がマスクをしたことで、合唱の響きが抑えられ活舌の響きが少しいつもより多めに感じられて、ひょっとしたらこれってその本場の音に逆に近いのかなって。でそれで24年経って福井さんが歌ってるって面白いなって。

あと気になったのは終演時間が予告より10分ほど遅かったこと。2日目は直せたはずですが。マジック1本でできるサービスが地方のホールの心意気だったはずですが、なんだかそれさえこのコロナで忘れてしまったような気がしてそれがとてもとても残念です。さて来年は「パルジファル」、ワーグナーシリーズも終わりになるのでしょう。沼尻さんはどうするのだろうと思うけれど、ただこのコロナのこともあり、開催時期はもう一度考え直した方が良いと思います。

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