「拳を握りしめろ!」宮本指揮小澤征爾音楽塾オーケストラ(3月23日東京文化会館)

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久しぶりの宮本文昭さんの指揮を求めて、滋賀から上野まで。小澤征爾音楽塾オーケストラで、エグモント序曲、弦楽セレナード、ベートーヴェン7番交響曲のプログラム

エグモント序曲は、最初根深い音のFから始まってやや合間をとりながら音をホールに響かせることに主眼をおきなかがら、やがて盛り上がってきて鳴りきって。なんとなく聞き覚えのある音がして。

1部の2曲目はチャイコフスキーの弦楽セレナード、この曲は第1回のサイトウキネンフェスとか、水戸管弦楽団の第1回とかで小澤さん指揮で演奏されて、水戸の演奏会の映像を見ていたら、指揮台無し譜面台のみの小澤さんがヴァイオリンとかビオラのパートも前まで大移動しながら熱を込めたステージになっていて、指揮を小澤さんに習った宮本さんも身振り手振りが大きいので、指揮台を踏み外さんばかりに振っているなヤッパリ習う人が小澤さんだとこうなるんだわって思っていたら、指揮台から落っこちで、ちょっと安全かなにか連動して倒れないか倒れて待っているうちに演奏は途切れず、少し会場はザワッとしながらとなったけれど、聞きたかった弦楽セレナードが聞けたと。

サイトウキネンのリハーサルの映像で、少しチェロが遅いというところがあるけれど、それはそこで少し遅いと聞こえて、サイトウキネンの時はチェロの徳永さんがその後少し身振りを大きくしながらパートを引っ張ろうとしていたけれど、この部分て結局そうなるんかなと。

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2部はベートーヴェン7番交響曲、宮本さんの指揮でサイトウキネンの演奏会を十何年前に大感動して聞いたものにとって、これがサイトウキネンのメンバーが入った音楽塾のオーケストラで再び聞けるとは思いませんでした。鳴りきってくるオーケストラ、長くドイツで管楽器のパートから多くのベートヴェンの演奏と解釈を経験して散りばめてあるアイデア、そして小澤さんが拳を握る時に感じるサイトウキネンのこころ、すべてが入って、繰り返しが多くてどんな良い海外有名オケの良い音や偉い人の解釈でも退屈になりがちなこの交響曲を、ひとつも淀ませずに最後まで鳴りきらせてしまう演奏。本当に感謝です。

世の中がこうで、なにか打ち破りたい壊したいと勘違いする今、壊すんじゃなくて、その力を感じて生活すればってそれでいいんだって、その力を感じさせてくれて、教えてくれる演奏、だから聞きに行こうと感じる演奏でした。

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(それにしても上野駅公園口の様変わりには驚くばかり、まさか、なんでこうなっとるんだの思い。それくらい上野に来てなかったことになるんですなぁ。)

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